スピーカー検討メモ(測定確認とダクト調整)
メモ
前回の状態では、ボーカルが前に出すぎていたため、
☑OK コイル容量を0.12mH増やした。
1.8+0.5から
1.8+0.5+0.12へ。
悪くはなかったが、まだ中音域に明るさを感じる場面があった。
また、重低音の量感が足りてないような感触があった。
個人的には、大型スピーカーみたいに
必要な時にフワッとくる感じが好きではあるが。
ただ、量感不足は否めない。
まず測定。
TWは、比較的フラットで、TW下限に妙な盛り上がりは無し。
(コンデンサは6.8+1.0uFの7.8uF)
WOとTWの合計特性を見ると、2kHzに若干の盛り上がりがある。
ただ、それ以上に200Hz以下がダラ下がりになっていることが気になる。
(20Hzに向かって、-10dBで一直線に落ちていく)
とくに、100Hz付近で落ちが激しい。
NWでの変更は200Hz以上の帯域に効くことがシミュレーションからわかったので、
ダクトを再調整してみることに。
最後に調整してから、吸音材の変更をしたので、
その辺で変わってきてしまったのだろう。
再測定をすると、-6dBでは30Hzをマークしたり、過去最高の低音の伸びになっている。
その分、70Hzは前回測定から-1dB低下。
インピーダンスの谷は、
36Hz(前回測定)→34Hz(今回測定)と、微減。
吸音材などを仕込んで、ダクトが延長された効果があったのだろうか。
☑NG とりあえず、ダクトを82mm→60mmへ変更。(※板厚25mmを除く)
共振周波数は、38Hzに上昇。前回の70mm~82mmに相当か。
聴くと、ヤワヤワでボワンボワンの低音が出てきた。
これと比較すると、82mmの引き締まった低音は良い。
しかし、不思議だ。周波数特性上は明らかに改善されている。
ダクト変更で、100dB付近が+1dB上がった。-6dB落ちポイントは、双方とも35Hzぐらいで変化が無いのはラッキー。
2山のインピーダンス特性を見ると、今回の60mmダクトでもまだ余力はありそう。
前回の調整例を見ると、ダクト長47mmで、ダクト共振(IMPの谷)が43Hzだった時でギリギリアウトだった。
とりあえず、低音のボワ付きは、周波数特性起因ではなさそうだ。
ふと思って、ダクトの振動を疑った。
☑ ダクトの上側全面を覆うように、吸音材を貼り付けた。
これは効いた。
低音の質感が高まり、深みが出た。
ただ、全体的に吸音材が増えたような、中高域のデッドさは感じる。これは別問題か。
とりあえず、60mmで聴き込みを続ける。
片方60mm、片方82mmで量感は悪くないので、やや過多になりそうだが、
f特を優先させて、双方とも60mm(吸音材ダンプ)で聴き進めてみる。